
私たちのチームは、大気などに含まれる有害な化学物質の健康リスク評価を行政機関から請け負う業務を担当しています。具体的な仕事の流れは、検討対象となる物質の健康リスクに関する知見を収集・整理し、次に、それらの知見を精査したうえで、総合的なリスク評価を行い、リスク評価値の算出を行います。業務は医学、環境科学分野の専門家の指導・助言を得ながら進めます。作業の各段階で検討会を開催し、専門家に課題、問題点について検討・評価いただきますが、検討会の議論にも事務局として積極的に参加します。
業務の特徴は、地道な積み上げ型であること、かつ成果物(報告書)には高い論理的整合性、科学的妥当性が求められることです。また、リスク評価の分野は日々進歩しているので、常に勉強が必要です。この業務の醍醐味は、高い学識をもつ専門家や、行政等の担当官の方々と議論や検討を積み重ね、行政的な結論を導き出していく過程に携われることです。多くの専門家との人的ネットワークも構築していくことができます。